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2014年1月 1日 (水)

新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。

昨年11月25日から12月26日にかけて三田キャンパスで開催した展覧会「慶應義塾と戦争Ⅰ 慶應義塾の昭和十八年」には、多数の見学者においでいただくことができました。ご協力・ご観覧いただいた皆様に深く御礼申し上げます。

さて本年、平成26(2014)年は終戦から69年となります。来年には70年の節目を迎えることになります。本プロジェクトの趣意書にもあるとおり、戦時下の慶應義塾を見つめることは、単に一大学の歴史を回顧するという意味に留まらず、日本で最も古い歴史を誇り、「私立」の立場で近現代を歩んできた慶應義塾を通して、日本が戦争とどのように向き合ったかを問い直すことにもなると考えます。

この分野での過去の研究蓄積を踏まえつつ、今回のプロジェクトでは、戦後70年を迎える2015年を目処に、下記のことに取り組むことを掲げています。

・義塾や塾生・塾員関連のオリジナル資料(直筆などの実物資料)を収集し、後世に伝えることに資する
・当事者の聞き取りや回想記を収集し、研究に活用できるようにする(聞き取りは卒業生に限らず、慶應に関係の深い方の話をできるだけ広範に記録することとし、目標を100人とする)
・戦時期の慶應義塾の人・組織の動きを知るための基礎的なデータを整備する(学内の内部資料を活用する)
・上記の資料やデータを、展覧会やインターネットで積極的に公開する(教育への還元に重きを置く)

昨年中に、資料収集、聞き取り調査、学内資料調査を順次開始しておりますが、まだまだ不十分な状況です。本年はさらに上記の活動の周知を図り、プロジェクトを進展させていく所存です。関係者の皆様、ご関心をお寄せくださる皆様には、引き続きご協力を賜りたく、よろしくお願い申し上げます。


平成26(2014)年 元旦

慶應義塾福沢研究センター
「慶應義塾と戦争」アーカイブ・プロジェクト
  都倉 武之

B_pf010783_r戦前の日吉の大学予科生

展覧会

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