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2014年11月 4日 (火)

「残されたモノ、ことば、人々」展が終了しました

第2回展覧会「残されたモノ、ことば、人々」展が終了しました。多数のご来場誠にありがとうございました。

閉幕当日に第2会場、本日第1会場の撤収作業を行いました。明日からは斯道文庫による「書と生きる―江戸人の文雅愛好」展が始まります。そして今回の展示のために方々よりお借りした資料の返却の旅が始まります。

もし宜しければ、今回の展示のご感想をこちらよりお寄せ下さい

今回の来場者数の仮集計は、第1会場約4500人、第2会場約1200人との数値が出ております。両会場とも昨年から+500人となっております。私個人としては、第1会場の方は、どちらかといえば教科書通りの展示で、今回は第2会場の展示に色々な試みがありました。ただ、思っていたよりも資料が多くなってしまったことから、個別説明の設置を取りやめざるを得なかったため、うまく趣旨が伝わったか、心残りもあります。また、会場の開館時間、少なくとも開館日を一致させたいと思っていたことも実現することができなかったのは残念です。ご来場者の方々の中には半分しか見られなかったという方も多かったようです(実際来場者の数字がそれを示しています)。

何はともあれ、多くの方にご関心をお寄せいただいていることをありがたく思います。さらなる資料のご提供をお願い出来ればと思っております。特に、手紙や日誌なども情報を求めています。こういった資料は、ごく個人的なもののように思われ、大きな歴史には関係ないと思われがちですが、そういった個別の経験の上に大きな歴史が形作られていく、という意味において、その個人的な資料こそ、ぜひ記録したいということを、これからも、ことあるごとに強調していきたいと思います。そして、そういった個人的な資料の中にこそ、後世にわたって戦争の時代の人々を身近に感じる糸口があり、そこから具体的にその時代を考えることができるように思われます。教育機関としての慶應義塾の歴史の記録に携わる福沢研究センターでこのプロジェクトを担当している意味はその辺りにあると思っています。

もう一つ。当時の教職員に関する資料も求めています。学校内部の事情がまだ今ひとつ見えてきません。もちろん学内資料はある程度残っています。しかしそれはあくまで一面的な資料であり、実態の息づかいはほとんど聞こえません。ぜひささいなことでも情報を頂ければ幸いです。例えば、写真一枚、葉書一枚でも結構です。どうぞよろしくお願いいたします。

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Dscn3361_r こちらは撤収作業の様子です。片付けはあっという間です。


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