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2015年2月 2日 (月)

特別展「陸にあがった海軍 -連合艦隊司令部日吉地下壕からみた太平洋戦争-」

しばらく更新が止まり申し訳ありません。大学は定期試験が終わり、これから入試シーズンを迎えて参ります。

ところで、先週の土曜日から、神奈川県立歴史博物館で、特別展「陸にあがった海軍 -連合艦隊司令部日吉地下壕からみた太平洋戦争-」が始まりました。日吉キャンパスの地下にある海軍の地下壕に関する展覧会です。これまで本格的な展覧会は行われたことがないテーマですので、大変楽しみにしておりました。

福沢研究センターからも展示資料等の面で協力しております。中には、私が何となく気になって某所で拾ってきたゴミと紙一重のもの(拾わなかったものは廃棄された)も展示されています…笑。ぜひ探してみて下さい。

会期:2015年1月31日(土)~3月22日(日)
詳細はこちら

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この写真は、10年以上前のものです。

日吉の地下壕については、本プロジェクトでも調査対象としております。資料寄贈も数件ありましたが、特に慶應義塾出身でこの地下壕で勤務していた方を探しております。何人か判明したものの、ご存命の方が見つかっておりません。もしご存知の方がいらっしゃいましたらご一報いただければ幸いです。

2014年11月 4日 (火)

「残されたモノ、ことば、人々」展が終了しました

第2回展覧会「残されたモノ、ことば、人々」展が終了しました。多数のご来場誠にありがとうございました。

閉幕当日に第2会場、本日第1会場の撤収作業を行いました。明日からは斯道文庫による「書と生きる―江戸人の文雅愛好」展が始まります。そして今回の展示のために方々よりお借りした資料の返却の旅が始まります。

もし宜しければ、今回の展示のご感想をこちらよりお寄せ下さい

今回の来場者数の仮集計は、第1会場約4500人、第2会場約1200人との数値が出ております。両会場とも昨年から+500人となっております。私個人としては、第1会場の方は、どちらかといえば教科書通りの展示で、今回は第2会場の展示に色々な試みがありました。ただ、思っていたよりも資料が多くなってしまったことから、個別説明の設置を取りやめざるを得なかったため、うまく趣旨が伝わったか、心残りもあります。また、会場の開館時間、少なくとも開館日を一致させたいと思っていたことも実現することができなかったのは残念です。ご来場者の方々の中には半分しか見られなかったという方も多かったようです(実際来場者の数字がそれを示しています)。

何はともあれ、多くの方にご関心をお寄せいただいていることをありがたく思います。さらなる資料のご提供をお願い出来ればと思っております。特に、手紙や日誌なども情報を求めています。こういった資料は、ごく個人的なもののように思われ、大きな歴史には関係ないと思われがちですが、そういった個別の経験の上に大きな歴史が形作られていく、という意味において、その個人的な資料こそ、ぜひ記録したいということを、これからも、ことあるごとに強調していきたいと思います。そして、そういった個人的な資料の中にこそ、後世にわたって戦争の時代の人々を身近に感じる糸口があり、そこから具体的にその時代を考えることができるように思われます。教育機関としての慶應義塾の歴史の記録に携わる福沢研究センターでこのプロジェクトを担当している意味はその辺りにあると思っています。

もう一つ。当時の教職員に関する資料も求めています。学校内部の事情がまだ今ひとつ見えてきません。もちろん学内資料はある程度残っています。しかしそれはあくまで一面的な資料であり、実態の息づかいはほとんど聞こえません。ぜひささいなことでも情報を頂ければ幸いです。例えば、写真一枚、葉書一枚でも結構です。どうぞよろしくお願いいたします。

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Dscn3361_r こちらは撤収作業の様子です。片付けはあっという間です。


2014年10月29日 (水)

棺に入れる予定のモノ

展覧会の会期が残りわずかとなりました。

たくさんのご遺族や当事者の方にお声かけいただきました。また、そっと来場された方も多かったことと思います。

実物資料のご提供もありました。順次ご紹介できればと思います。本日ご寄贈いただいた資料は戦死された肥田頴さん(予科1年で学徒出陣、19年10月フィリピンで戦死)の日の丸です。

日の丸は複数ご寄贈いただいておりますが、どれ一つとして同じものはありません。そして、戦死された方の日の丸は、実は初めてです。ご寄贈者は妹の村田久子さん。お話を伺うと、「エンディングノート」で、「私の棺に入れて」と書くつもりだったが、今回の展示に来て、大学で残してもらえれば、と持参して下さったとのこと。

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寄贈手続きの後、旧図書館のステンドグラスや塾監局前の平和来・還らざる学友の碑などにご案内すると、「兄もここ(三田)に来たでしょうね」と仰って、お帰りになりました。

「こういうものが残っていたが棺に入れて燃やしてしまった」という話を時々耳にします。「捨ててしまった」という話ともしょっちゅう出くわします。もしまだ存在するもので、大学に残すことが棺に入れるのと同様に、あるいは処分してしまうこと以上に、ご本人の希望に添う(と思われる)ようでしたら、力になれればと改めて思っております。

一つ一つはごくプライベートな記録と思われるモノでも、それをできるだけ幅広く、厚く残しておくことで、この時代が立体的に記録出来ると思われるからです。そして、そうしていくことで、この時代についてより深く多面的に考察することができるようにもなると思う次第です。

2014年10月27日 (月)

ギャラリートーク開催

15日と23日の2回、ギャラリートークを開催致しました。両日とも多数の方にお越し頂きましたが、特に23日は非常に多くの方がお越し下さり、第1会場も第2会場も、ぎっしりという状態になりました。

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学徒出陣世代の方も何人かいらっしゃり、その中には今回アルバム等の資料をご提供下さった、昭和19年卒の柳井和臣さんのお姿もありました。

今回の会期も残りわずかとなり、第1会場は土曜日、第2会場は金曜日までです。一人でも多くの方のご来場をお待ちしております。また、宜しければ、ご覧になってのご感想やご意見などをこちらからお寄せ下さい

2014年10月23日 (木)

上原兄弟のご親族がご来場下さいました(2)

昨日10月22日、上原3兄弟の妹、上原清子さんが長野県内からわざわざ展覧会場にお越し下さいました。下の妹の登志江さんも、10日に引き続きご夫妻で駆けつけて下さいました。

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あいにくの雨となりましたが、清子さんと登志江さん、さらに上原家の様子をご存知の方などとともに、第1会場、第2会場とご覧頂きました。第2会場では再び(1)に記した本棚のことについて論争が巻き起こりましたが、今回は本棚と置き床の前で清子さんと登志江さんに写真に収まっていただきました。

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一同はその後、清家塾長との面会となりました。長野からお越し下さった清子さんには、上原家の古くからの隣人で、いつも福沢センターが調査で訪問する際、お世話になっている内山玲子さんのご家族も付き添いで同行して下さいましたが、その玲子さんからは、塾長へ赤飯のお土産(清家先生の前に写っています)。清家先生は召し上がって下さったでしょうか?

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撮影=石戸晋

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